鬼課長の魔法の義足。(11/24修正完結済み)
課長の決意。
なるべく早く帰ってきますので。
部署の皆さん。すみません……。
私は、慌てて廊下を走った。
急いで帰らないときっと課長のことだ。
たっぷりと私の仕事を押し付けているだろう。
その後。私は、急いで服を買って着替えると
会社に戻った。下着は、実費で買った。
お昼近くになってしまっていたが……。
「結衣。帰ったか?
なら一緒に昼飯でも食べないか」
課長が私に気づくとそう言って誘ってくれた。
私は、慌てて返事する。
嬉しい……一緒に食べられる。
一緒に昼食を食べることになった。
食堂に行くとそれぞれメニューを頼み座った。
課長は、和食にしていた。
やっぱり和食料理が好きなんだ。
ジッと食べている課長を見る。
顔は、相変わらず怖いけど……凄く姿勢がいい。
それに食べ方が綺麗だ。
「何だ?さっきから俺ばかり見て」
「あ、すみません。あの……いいのですか?
私と付き合ってるの会社の皆に
バレてしまいますよ?」
皆に注目をされたり騒がれるのが嫌いだと思っていた。
平気なのかしら?
変な噂とか言われたりしても……。
「何だ……不服か?」
「あ、いえ。とんでもありません。
ただ嫌ではないのかなぁ……と思いまして」
いい思いをしないのにわざわざ私を庇ってくれたし。
申し訳ない気持ちになる。しかし課長は、
「嫌も何も付き合ってるのは事実だし。
それに社内恋愛禁止でもないなら、わざわざ
隠すこともないだろ?」
「それもそうですが……」