【短編】letter bear
彼は、栗色の髪の毛に、銀色の瞳。

とってもかっこよかった。



『お兄ちゃん・・・死んじゃったの・・・ヒック・・』


『・・・じゃぁ、僕の夢を君にあげる。』



そう言って、彼は、あたしに熊の人形をくれた。




昨日から、ずっとその男の子が気になっていて―。





それで、昨夜あたしは思いついた。



“彼と文通する”。


顔はみないで話がしたかった。


それであたしは昨日もらった熊に、名前をつけた。



【letter bear】。



なんか、いい名前でしょ???




手紙を届けてくれる熊。


それで、letter bear。







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