時が、ふたりを別つとも
1章 ~出会い~
―僕が君を初めて知ったのは、確か6月頃だった気がする。
『何で中学校に文化祭なんてものがあるのかな……』
そんなことを考えながら、僕【田中詩祈】は人気の少ない屋上へと
足を進めていた。
実際僕は人というものがあまり好きではない。
理由というのは特に思いつかないけど、
駄目なんだ、人混みって。
『何で中学校に文化祭なんてものがあるのかな……』
そんなことを考えながら、僕【田中詩祈】は人気の少ない屋上へと
足を進めていた。
実際僕は人というものがあまり好きではない。
理由というのは特に思いつかないけど、
駄目なんだ、人混みって。