蜜の華~秘め事~《短編》
振ってやれと言われても………。
『…振れないよ…。だって…陽ちゃんしか居ないもん。』
「何だよ、その依存度高めな設定。重っ!」
『むっ…。お兄ちゃんには関係無いでしょ?…もうちょっと待つ…。』
「………………。先に風呂入るな。」
『はぁーい。』
─実は今、私は彼氏と同棲している。だけど彼氏は時々会社の接待での飲み会に参加する日があって、そんな日は部屋に一人で居るのが嫌で実家に転がり込んでいる。
…女友達は皆彼氏が居て、彼氏優先な子ばかり。
私は一人取り残されてる様なもので…ちょっと寂しい。