蜜の華~秘め事~《短編》
「─お待たせ、酒の割合薄めにしたから、悪酔いはしないと思うけど一気に飲むなよ?また前みたいに─」
『だ、大丈夫だよ!ちゃんとゆっくり飲むから。』
一口だけ口に含んでゴクンと喉を鳴らした。コーヒーリキュールの甘さとミルクのまろやかさに一気に飲み干したくなるけど、後からリキュール独特のアルコールの味が押し寄せてきて一瞬目を瞑る。
ちょっとフワッとするけど、多分大丈夫。
「どう?旨い?」
『うんっ!美味しい~♪』
ん?あれ……?
「そっか。お前酒弱いからなぁ~。いっつも一杯目で酔いが…………回ってんな。」