再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
スマホのアラームが鳴り、目を覚ます。
寝るのが遅かったので目覚めは悪いけど、朝ご飯を作るためにのそりと起き上がる。
部屋から出て顔を洗おうと洗面所に行くと、バスルームでテツがシャワーを浴びていた。
まだ六時前なのに起きてたんだ。
テツは昨日、お風呂に入らずに寝てしまったから目が覚めてシャワーをしてるんだろう。
昨夜、キスをされたこともあり、こんなところで鉢合わせするのも気まずい。
私はさっさと顔を洗うと、キッチンに行き朝ご飯の準備に取りかかる。
昨日はだいぶ飲んでたみたいだから、あっさりとした和食の方がいいよね。
冷蔵庫の中を見て献立を決める。
大根を切っていたら、テツが濡れた髪の毛をタオルで拭きながらリビングにやってきた。
上半身裸で下はトランクス姿、最初はなんて格好をしてるの!と焦ったけど、今はもう慣れた。
風呂上がりのテツはこれが普通だからだ。
「おはよ」
何事もなかったかのように挨拶をしてきた。
あれ、昨日のこと覚えてないのかな?
私はテツにあんなキスをされてドキドキしてるのに。
「昨日、たくさん飲んだみたいだけど大丈夫なの?」
冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルをテツに差し出しながら、遠回しに聞いてみた。
「ありがとう。大丈夫」
ペットボトルの蓋を開け、ゴクゴクと飲む。
えー、それだけ?
私はその先が聞きたいんだけど。
もっと攻めて聞いた方がいいかな。