再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
***

何か頭が重たいな……。
薄っすらと目を開けて見えた天井をしばらく眺めていてアレ?と思った。
ここはどこだろう。
私の部屋じゃない……よね?
それに、この頭の痛さは二日酔いだ。
痛む頭を押えつつ、どうしてこんなことになったのか考える。

昨日はテツと一緒にバーに行った。
その時に昔のことを謝罪してもらい、スッキリした気持ちでお酒をたくさん飲んだ。
お酒代のことも考えて、テツの部屋で飲み直そうとか言った気がするけど……それからどうしたんだっけ?
思い出そうとして寝返りを打った時に信じられないモノが視界に飛び込んできた。

寝息を立てているテツの無防備な寝顔がそこにあった。
えっ?
驚いて身体を起こした時、布団がずり落ちて気づく。
私、何も着てないんだけど!
どうして裸なの?
さっきから肌に直接感じるシーツの感触に違和感を覚えていたんだ。
次から次へとあり得ない状況を目の当たりにして頭が真っ白になる。

私、テツとそういう関係になったの?
いやいや、そんなバカな……という信じられない気持ちと同時に、下腹部に鈍い痛みが残っている。
これは初めて経験する感覚だけど、紛れもなくテツとそういうことをしてしまったんだというのを物語っている。

ベッドの下に私が着ていた服や下着が落ちているのが視界に入った。
(ギャー!)
脱ぎ散らかした感じにいろいろと恥ずかしくなり、顔を覆いたくなる。
< 24 / 153 >

この作品をシェア

pagetop