再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
触れたのは一瞬だけだったけど、今の私には効果は絶大だ。
「どう、少しは思い出した?昨日はもっと濃厚なやつをしたけど」
ニヤリと口角を上げる。
もっと濃厚なやつって……!!!
どうしてこんなことになったんだろう。
まだ酔ってるのかな?
もしかして、これは夢……?
そうだ、もう一度寝たら自分のベッドの上で目覚めるかもしれない。
「ブツブツ言いながら現実逃避してるみたいだけど、これは夢じゃない。それに合意の上での行為だから」
「合意……?」
私、さっきの言葉を声に出してたの?
というか、合意って何?
「そう。俺は美桜のことが好きだから抱いた」
テツが私のことを好き?
信じられない思いで目の前のテツを見る。
「嘘だ……」
「嘘なんかじゃねぇよ。好きでもない女を抱くはずがないだろ」
「でも女には苦労しないって言った!」
それを聞いて最低な男だって思ったし。
私の言葉にバツの悪そうな表情で口を開く。
「普通の成人男性だから仕方ない部分もある……だろ。それについては言い訳はしない。だけど、俺の心にはただ一人の女の存在しかなかった。昨日言ったけど、俺が欲しいと思った女は一人だけだ。それは美桜、お前のことだから」
真っ直ぐに見つめられ動揺する。
テツが言ってた女の人って誰なんだろうとは思っていたけど、まさかそれが私って……。
昨日から立て続けにいろんなことがあり、頭が混乱する。