再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

「な、何を言ってるの……」

「確かに結婚は先のことかも知れないけど、俺はそのつもりだから。悪いけど、ガキの頃のようなヘマは二度としない。目の前に好きなヤツがいるんだ。順番は逆になったけど、俺は本気で攻めるから」

テツは両手で私の頬を包み込み、顔を近づけてきた。
私に向けられる熱を帯びたテツの視線に目を逸らすことが出来ない。

あれ?
この表情はなんとなく覚えてる。
そして、この後に何をされたのかも……。

ふっと昨日の記憶が蘇り、恥ずかしさから思わず顔を背けたくなった。
だけど、私の顔はテツの両手に包まれていてそれが叶わない。

「覚悟しとけよ」

偉そうな言葉とは裏腹に、私の唇に優しいキスをした。
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