再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

「美桜、さっきの言葉をもう一度言ってくれ」

「さっき?あんなこと言われて泣いたんだから……だっけ?」

「その前」

聞き間違いじゃないのかを確認したい。

「その前?うーん、何て言ったっけ。あっ、好きな人にあんなこと言われて泣いたんだから、だったかな」

「好きな人って俺のことか?」

「そうだよ。テツは私の初恋なんだから」

美桜の口から出た言葉は衝撃的かつ、俺を最大限に喜ばせるものだった。
ヤバイ、顔がにやける。

「何、ニヤニヤしてるの?あー、やらしいことを考えてるんでしょ」

「はぁ?ニヤニヤなんてしてないし、やらしいことなんてこれっぽっちも考えてないから」

指摘され、慌てて表情を引き締める。

「テツは本当に私のことを好きだったの?」

「あぁ。好きだったというか、今も美桜のことが好きだけど」

そう言うと、美桜は照れくさそうにはにかむ。
何だよ、その可愛い顔は!
抱きしめて俺の腕の中に閉じ込めたくなるだろ。

そんなことより、再会してからずっと聞けなかったことがあった。
返答次第では俺の行動も変わってくる。

「美桜、今は好きなやつはいるのか?」

「好きな人?いないよ。それに今まで付き合った人なんていないから」

マジか?
と言うことは、今も彼氏はいないってことだよな。

「じゃあ、俺と付き合う?」

軽い感じで言ってみたけど、俺は至って本気だ。
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