君はアノコと私はアイツと
玲音side

夢桜と部屋にお菓子を置きに行ったら、夢桜とすれ違いざまに泣いてるし、なんか斐はあたふたしてるし。

なにがあったんだろ...。

とりあえず、夢桜を部屋に戻した方がよさげだよな...。

うっし。

コココココン!!!!

「夢桜ぁぁああ!お兄ちゃんお花摘みたいのだが!」

慌ててる素振りでトイレの扉をノックする。

「ごめん!今出る!」

夢桜の声は空元気そのものだった。

そして、急いで出てきた夢桜の目は赤かった。

大丈夫か...?

「あっ!!夢桜!!今日の夕飯オムライスでよか??」

夢桜の表情が笑顔になり

「やったあああ!!お兄ちゃん大好き!!」

そう言って抱きついてきた。

夢桜はパンケーキの次にオムライスが大好物。
今日はウインナー大量投入しよう。

「お兄ちゃん頑張るでえ!!」
「うん!!」

夢桜は少し元気になったみたいで笑顔で部屋へ戻って行った。

このまま仲直りしてくれましように...。
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