君はアノコと私はアイツと
ガチャ・・・。

「おっ待たせー!」

部屋で待っていた斐はどこか不安な表情をしていた。

「斐・・・?」

呼びかけても反応がない。
何か考え込んでいるのかな・・・?

「あーや!!」

そう言って肩をたたくと、うわっっと間抜けな声とともにこっちに戻ってきたみたい。

「大丈夫?」
「へっ・・?あぁ、大丈夫!」

まだ、寝ぼけているのかな。

「さっきは話の途中にごめんね。じゅーとちょっとジュース飲みすぎたかも・・・。」
「夢桜らしいねー。」

お互いあははと声に出して笑った。

笑えてる。やるやん私。

「それでさっきの話の続き聞いてもいい?」

前向きに前向きに・・・。

「ん、えっとね、今日の放課後に駄目元で告白してね、そしたら私もっておっけいもらえちゃって・・・。もう嬉しくて、それでね夢桜に一番に報告したくてすぐ家に来たの。」

駄目元って・・・。
あなたは完璧イケメンマンなんだから告白したら100%成功するでしょ・・・。

なんかモヤモヤする・・・。

「あっ、それでね夢桜にも紹介したいから明日のお昼3人で食べない・・・?」

あっ・・・。明日・・・。

「じゅーも一緒じゃだめ・・・かな・・・?」

私一人だと絶対辛くて逃げたくなると思うからじゅーに助けてもらわないと死んじゃいそう・・・・。

「全然大丈夫だよー!!」
「ありがとー!」

明日、頑張ろう・・・・!
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