君はアノコと私はアイツと
ピンポーン・・・。

おにいちゃんのパンケーキを味わっていると、家のチャイムがなった。

「愛しのアイツ来たぞ?」

お兄ちゃんがニヤニヤしながら玄関へ向かう。

「やば!もうそんな時間?!急がなきゃ!!」

私は大慌てでパンケーキを食べ、歯を磨き自分の部屋へ荷物を取りに行った。

「遅刻すんぞー。」


そう言ってノックもなしに入って来たコイツは幼馴染の「望月 斐(もちづき あや)」

高身長で成績優秀、尚且つ運動神経抜群。

こんな漫画の主人公みたいなイケメンいるかってくらいの完璧マン。

小学生の時はまだ私の方が背が高くて斐を守っていたのに、今や斐は182cm。中学高校と順調に成長。
それに比べ私は中学の時の150cmから身長から伸びず、瞬く間に斐に抜かされてしまった。



「ノックくらいしてよー!」

一応乙女の部屋だし・・・。

「それは大変失礼いたしました。」

私は斐に文句を言いながら部屋を出た。
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