責任のない恋
学歴優秀
運動神経万能
結婚したい女1位
お嬢様
浮かれ者
ビッチ
The2世
私にはいくつの代名詞があるんだろう。
シャワーを浴びながらふと頭にそんなことが浮かんだ。
コンコン。
部屋をノックする音が聞こえた。
父「もうお母さん着くそうだ。準備はまだなのか?」
スア 「ねぇ、お父さん。会わなきゃだめ?」
父「毎年スアの誕生日近くにアメリカから帰ってきてくれるんだ。お母さんもスアに会いたいんだよ。」
スア 「絶対にそんなことないよ。私をみて笑ってくれたことなんてないもん。」
父 「ドレスだってお母さんが選んで送ってくれてるんだ。早く準備して降りておいで。」
スア 「うーん、分かった。」
母の昔の記憶はほとんどない。
アメリカに住んでいて誕生日の1ヵ月前に1度会いに来てくれる。
おじいちゃんが倒れて入院した時も電話すらなかった母。
なんで父はあんな人と結婚したのだろうかと不思議に思う。
母が今年の誕生日会のために送ってくれたドレス。
真っ黄色で所々がレースであしらわれてる。
メイド 「スア様、髪の毛ご準備いたします。」
スア 「今日はいい。急いでるみたいだし。そこのバレットとって。」
メイド 「かしこまりました。」
バレットをつけると私は階段を降りた。