責任のない恋


スア 「お父さん。どお...」



父 「よく似合ってるよ。」


ガチャ


母 「あら、わざわざ出迎えなんていいわ」


玄関前に立つ父と私に向かって母は、笑いもせずリビングに入った。


スア 「お母さん、ドレス...ありがとう...。どうかな...?」



母「今年は黄色なのね、まあまあよ。」



スア 「え、お母さんが選んでくれたんじゃ...」



母「え、ああそうよ。早く食べなさい。」


食卓に不穏な空気が流れる


ステーキを食べ終わると


母「あなた、食事が終わったあと話があるの、少し外に出ましょうね。」



父「分かった。」



スア 「ごちそうさま...。」


部屋に戻るとウタから電話があった。


ウタ 「スア今日、絶対来いよ」


残されたメッセージを聞いて約束を思い出した。


スア 「あそうだ。ウタのところ行くんだった...」


メイドにもう上がるように伝えると直ぐに着替えた。


今日は母がいて玄関から出れない。


横の小窓を見る。


よし、ここから出よう。


スニーカーをこっそり取りに行き、外に出た。


< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop