【企】あたし、あなたの貢ぐチャン!?
普通……
わかるでしょ!?
説明しなきゃ、いけないの!?
それともわざと!?
「……あたしは篤史の貢ぐチャンでしょ?」
「はぁ!? おま……、何言ってんの!?」
……
………
…………
何って……
そんな風に言われたら、何も言えなくなっちゃうじゃない……。
「紗也?ちゃんと、説明して?」
いつも以上に優しく言う篤史。
そんな言い方されたら
……涙が出そうになるよ。
溢れそうな涙を堪えて、あたしはゆっくりと話し始めた。
「篤史……毎日、何かあたしに買って来させて……
飲み物とかだけでなく、生活用品まで……。
お金、払ってくれないし……だから……あたしっ――!!」
あたしの目から、涙が溢れると同時に
篤史の温かい腕が
あたしを包み込んだ。