惑星のダンス
「私はね、君たち二人が、ちょっと待ち遠しいんだ」
「はっ?」
待ち遠しい、の意味がわからず、反射的に訊き返す。社長は困ったように眉尻を下げた。
「ごめん、上手く伝わらないな。どうも私は、適切な言葉を選ぶのが不得手で……。えっと、つまり。期待しているんだ」
「……はあ」
「なにしろサミダレが見込んだんだからね」
って根拠はサミダレかい。
喉まで出かけたがどうにか飲み込んだ。そんなに作曲家に信頼を置いているとは知らなかった。
「君たちならきっと……新しい世界を歩けるんだと思う。期待している。頑張って」
「……はい。ありがとうございます……」
いまいちよくわからなかったが、魔法の言葉、ありがとうございますを無意識に呟いていた。
「はっ?」
待ち遠しい、の意味がわからず、反射的に訊き返す。社長は困ったように眉尻を下げた。
「ごめん、上手く伝わらないな。どうも私は、適切な言葉を選ぶのが不得手で……。えっと、つまり。期待しているんだ」
「……はあ」
「なにしろサミダレが見込んだんだからね」
って根拠はサミダレかい。
喉まで出かけたがどうにか飲み込んだ。そんなに作曲家に信頼を置いているとは知らなかった。
「君たちならきっと……新しい世界を歩けるんだと思う。期待している。頑張って」
「……はい。ありがとうございます……」
いまいちよくわからなかったが、魔法の言葉、ありがとうございますを無意識に呟いていた。