惑星のダンス
「天が思うよりは、多分、ちゃんと情がある。……と思う」

「……っ、ああ」

「いつから?」

「へっ」

バクバクいう心臓を押さえつつ見返すと、いつの間にやら無表情に戻っている。幻かなにかか、さっきのは。

「この際だから。いつから好きだった?」

「……ええと」

こういう話を聞きたがるのは意外かもしれない。努力して頭を回す。

「屋上……で、海見たとき……かな……? ……でも動物園ロケ行ったときに、予感はあったかも」

「ふうん」

「おまえは? ……教えてくれるのか?」

「正直よくわからない」

「おい」
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