惑星のダンス
愛はどうやら素直に答えているらしい。小首を傾げ、ぼんやり宙を眺める。

「水族館行ったときには、特別に思っていたような気がする」

「わりと最近……」

がくりと肩を落とすが、どうせ天は愛に敵わない。

コンコン、とノックの音が響き、会話は中断された。

「お二方ー、スタジオいらしてくださーい」

「はーい」

潮時だ。愛がゆっくりと立ち上がった。

「行こう」

「ああ」

二人は並んで扉をくぐる。
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