惑星のダンス
上体を起こして見てみると、先程まで天がいた位置よりわずかに逸れた場所に、照明器具が落下していた。

そしてその前には、彗の姿がある。

「彗も……!? なんで!?」

「それはあとで。命拾いしてなによりだけど、犯人捕まえなきゃねー」

「そっ……ソラさん、ご無事ですかっ!?」

泡を食ったスタッフが駆け寄ってくる。天は一人で立ち上がった。

「問題ないっす」

「んなことよりこれ設置したの誰? 今上に誰がいんの? 逃がさないでね」

「は、はいっ」

冷徹な海の視線にたじろいで、スタッフがどこかに連絡を取り始める。上で慌ただしい足音がする。

ぼんやりしていた天は、頭に手を乗せられて我に返った。
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