惑星のダンス
「……ええ!? 無事なの、そっちこそ。……いや祐実ちゃん自身がだよ! ……そっか。ならいいけど。……はー……、ありがとね。ほんっとに。もう……感謝の気持ちは物で示すわ。うん。はい、またね」

通話を終えた海は、急にテーブルに突っ伏した。

「え、なに、どうした」

「もー……、これだから祐実ちゃんには頭が上がんないんだよなあ」

「なに、海兄」

「全員無事、てことは先に言っておくけど」

むくりと起き上がった海は疲れたような半目で言った。

「うちの社長を襲った男がいたんだって。今警察呼んでるとさ」

「えっ!?」

反射的に天は叫んだ。社長を、なぜ。

しかし次の瞬間、さらに驚愕することになる。
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