惑星のダンス
エピローグ
社長に対する暴行未遂その他で捕まった男は、ユノのマネージャーだった。

照明器具を落とす計画を立てたのも彼で、天を傷つけようと画策したものらしい。

ユノについては、自分の言うことを聞く人形だという認識なのだそうだ。彼女は芸能活動を引退することになるだろう。自分に指示を与えてくれるマネージャーがいなければ、なにもできないのだから。

そして嫌がらせのダンボール箱を送りつけていたのも彼だった。

嫌がらせは途絶え、平穏な日常が戻ってきた。“天空を泳ぐ”の売れ行きも順調である。

先日の歌番組の視聴率もよく、世間はアイとソラの話題で湧いていた。

「ふぁーソラくんイケメンがすぎる。てかアイちゃんと並んだら神々しさが天井突破なんだが?」

「それなー。絵になるよねあの二人。あたしアイとソラがくっつくんなら許せるわ」

「えーそれとはまた話が違うよ……。アイドルは夢見させてなんぼでしょ、夢見させてよ……。彼氏彼女の話なんて聞きたくない」

「まあ一理ある」

「しかし“天空を泳ぐ”は神曲だわー」
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