惑星のダンス
小動物と冷の姫
天の両手の中には、小さくて温かくて柔らかい、ハムスターが収まっている。
今日は朝からロケである。とある動物園のふれあい広場、天はそこであぐらをかいていた。
今まで園内を練り歩き、猛獣ばかりを見てきたからか、このもふもふがやけに可愛い。
間近で姿を撮るカメラにハムスターを突き出す。
ソラの撮れ高はこんなもんだろう。周囲を見渡した。
高い笑い声はミキのもの。“Venus”の一人。うさぎを抱えた彼女の隣にはカイがいて、仲睦まじそうだ。
“PLANET”のソラとカイ、そして“Venus”の二人がロケに参加している。
「…………」
視線を外した先にアイの後ろ姿を見つけた。ベンチに腰掛けている。長く艶やかな黒髪。
天は彼女に歩み寄った。
今日は朝からロケである。とある動物園のふれあい広場、天はそこであぐらをかいていた。
今まで園内を練り歩き、猛獣ばかりを見てきたからか、このもふもふがやけに可愛い。
間近で姿を撮るカメラにハムスターを突き出す。
ソラの撮れ高はこんなもんだろう。周囲を見渡した。
高い笑い声はミキのもの。“Venus”の一人。うさぎを抱えた彼女の隣にはカイがいて、仲睦まじそうだ。
“PLANET”のソラとカイ、そして“Venus”の二人がロケに参加している。
「…………」
視線を外した先にアイの後ろ姿を見つけた。ベンチに腰掛けている。長く艶やかな黒髪。
天は彼女に歩み寄った。