惑星のダンス
最下位になった。

天は仏頂面で拍手する。アイを窺うといつも通りの無表情で、なにを考えているのやら。

優勝はミキとトロヤのペアだった。

一段高いところでトロフィーを受け取り、ハイタッチを交わしている。

酢豚は食えなくはないがうまくもない微妙な出来で、茶碗蒸しは固まっておらず、上がる土俵がそもそも違ったということがわかった。

二度と料理番組には出るまいと心に誓いつつ収録は終わり、控え室に戻る。

扉を開けると海がいた。

「おつかれー」

「なんで!?」

「残念だったね、二人とも」

大地に哀れみの目を、天に笑いを噛み殺した顔を向けてくるので、ずっと見ていたことは察せられた。

羞恥で顔を赤くした天が食ってかかっていたその頃。
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