惑星のダンス
こんなもんデートじゃなくて仕事の一環だろう。わざわざ紛らわしい言い方すんな。

待ち合わせでちょっとそわそわした俺がバカみたいじゃないか。男装するなら最初から言っとけ。

別に──楽しみに思っていたわけでは、断じてないのだけれど!

「山瀬?」

愛が振り返る。友人を呼ぶ声で。

天は自覚なくむくれて駆け寄った。
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