飛鳥くんはクールなんかじゃない
「あ、飛鳥く……」
「俺の話、まだ終わってないから」
手を離されて早々に、飛鳥くんは口を開く。
すると飛鳥くんは自分が来ていたパーカーのチャックを下ろし、バサッとそれを脱いだ。
「え……っ、ちょ、飛鳥くん!?」
突然の展開に、顔が急に熱くなる。
そのパーカーの下からは、筋肉質な飛鳥くんの身体が現れた。
か、海パン履いてるからそんな格好なんだよね……っ。わかってる!わかってる……んだけど!
頭の中では理解できていても、いきなり上半身裸になられたら、目のやり場に困る。
「な、なに急に……。……わっ!」
到底直視なんかできなくて目をそらすと、直後に視界が真っ暗になった。