飛鳥くんはクールなんかじゃない
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「そんな拗ねんなって」
「だってっ!」
結局みんなから終始ニヤニヤ微笑まれ、いじられ続けた私は、やっとの思いで帰路に立った。
隣に元凶である飛鳥くんがいることには変わりないのがなんとも言えないところだけれど。
「飛鳥くんはずっと食べてるし、話振られてもそらすし」
「いちいち反応するから海にも一成にも面白がられるんだよ」
「面白いって……っ!飛鳥くん、わかってたんじゃん!」
「当たり前だろ」
むーっとふてくされる私に、呆れ顔の飛鳥くん。
「時期にあいつらも飽きるって。次は海と華原さんの話をすればいいだろ?」
そんな飛鳥くんの提案に、確かに!と顔を上げた私はよっぽど単純なのかもしれない。
そのままコクンと頷くと、「素直すぎ」と飛鳥くんに笑われた。