Seven Days Story 〜あなたの好きな人が Ⅰ 〜

今日も昨日に引き続き、外では雨が降っている。
今日に限って、いつもより早く大学に行かなければいけない日だ。
あ〜ぁ、バスか……。
混んでいるからやだなぁ……。
そう思いながら、大学の準備をしていた。
そんなとき。


「ねぇねぇ、今日さ早く大学行くんだよね？」
『そうなんだよ〜！雨なのにさ。』
「車で送っていこうか？」


彼の方に思いっきり振り返る。


『ほんと？え！まじで⁉やった〜！』


喜んでいると、彼がははっと声を上げて笑った。


「こっち向いたときの顔、めっちゃぱあぁぁ！っていう音がしそうだった(笑)」
『まぁ、嬉しいからね。』


私も一緒になってははっと笑う。


「じゃぁほら、早く行くぞ！傘忘れんなよ！」


彼が駆け出すから、私も急いで追いかける。