願い婚~幸せであるように~
私の告白が予想外だったのか彼は「えっ?」と戸惑った顔をしたかと思いきや、見る見るうちに顔の色が赤く変化した。
私も「えっ?」と固まる。
こんな幸樹さんを初めて見た。いつも大人で余裕のある優しい顔を見せていたから、ここまで動揺する顔は見たことがない。
熱そうな頬の温度を確認しようかと手で触れる。やっぱり熱い……。
「えっ? キャッ!」
触れた手を幸樹さんが掴んで、顔を近付けてきた。お互いの鼻先がぶつかるくらいの距離になって、ついぎゅっと目を閉じる。
ふわっと柔らかい彼の唇が私の唇に触れる。
「俺も和花が好き。堪らなく好き」
息のかかる距離で、彼は想いを伝えてくれた。見つめ合う私たちはどちらからともなく唇を重ねる。
お互いの気持ちを確かめあってからのキスは、頭の先までしびれる感覚がした。何度か角度を変えながらも、離れない深いキスに体の力が抜けていく。
なにかにしがみつきたくなり、彼のシャツを握りしめる。
結婚を決意したときは、夫婦として好きになれるだろうかという不安もあった。まだ少ないけれど、ふたりだけの時間を過ごしているうちに彼のことばかり考えるようになった。
私も「えっ?」と固まる。
こんな幸樹さんを初めて見た。いつも大人で余裕のある優しい顔を見せていたから、ここまで動揺する顔は見たことがない。
熱そうな頬の温度を確認しようかと手で触れる。やっぱり熱い……。
「えっ? キャッ!」
触れた手を幸樹さんが掴んで、顔を近付けてきた。お互いの鼻先がぶつかるくらいの距離になって、ついぎゅっと目を閉じる。
ふわっと柔らかい彼の唇が私の唇に触れる。
「俺も和花が好き。堪らなく好き」
息のかかる距離で、彼は想いを伝えてくれた。見つめ合う私たちはどちらからともなく唇を重ねる。
お互いの気持ちを確かめあってからのキスは、頭の先までしびれる感覚がした。何度か角度を変えながらも、離れない深いキスに体の力が抜けていく。
なにかにしがみつきたくなり、彼のシャツを握りしめる。
結婚を決意したときは、夫婦として好きになれるだろうかという不安もあった。まだ少ないけれど、ふたりだけの時間を過ごしているうちに彼のことばかり考えるようになった。