願い婚~幸せであるように~
「そういえば、父さんが和花のプレゼン良かったと、褒めていたよ。前触れもなく見に来るのには困りものだけど、俺もよく出来ていたと思う。がんばったね」
「ありがとう」
茅島社長の突然の出現には驚いたけど、褒めていたと教えてもらえてうれしい。結果がとうであれ良い経験になった。もちろん良い結果であることを望むが。
数時間離れるだけなのに、幸樹さんは玄関で名残惜しそうに私を抱き締めた。
「今日はひと時も和花から離れないつもりだったのに」
「がんばってきてね。待ってるから」
つま先立ちで幸樹さんの頬にキスをして、微笑んだ。彼は目を細めてから、私の顎を上に向かせて唇にキスする。
昨夜から何回キスしたか分からなく、顔は緩みっぱなしだ。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい」
キスされて、私まで離れがたくなり、結局エントランスでお見送りをする。駐車場まで付いて行きたかったが、さすがにここまででいいと笑われた。
どこまでも付いていこうとする私は、気付いたら車にも乗りそうな勢いに見えたのかもしれない。許してくれるなら、車に乗って『カヤシマ不動産』まで付いていってもよかったのに。
部屋に戻るとテーブルに置いたままだったスマホに着信があったことに気付く。
もしかして、早々と幸樹さん? と喜んだが、違った。メッセージも来ていたので、それに目を通してから電話をかける。
「ありがとう」
茅島社長の突然の出現には驚いたけど、褒めていたと教えてもらえてうれしい。結果がとうであれ良い経験になった。もちろん良い結果であることを望むが。
数時間離れるだけなのに、幸樹さんは玄関で名残惜しそうに私を抱き締めた。
「今日はひと時も和花から離れないつもりだったのに」
「がんばってきてね。待ってるから」
つま先立ちで幸樹さんの頬にキスをして、微笑んだ。彼は目を細めてから、私の顎を上に向かせて唇にキスする。
昨夜から何回キスしたか分からなく、顔は緩みっぱなしだ。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい」
キスされて、私まで離れがたくなり、結局エントランスでお見送りをする。駐車場まで付いて行きたかったが、さすがにここまででいいと笑われた。
どこまでも付いていこうとする私は、気付いたら車にも乗りそうな勢いに見えたのかもしれない。許してくれるなら、車に乗って『カヤシマ不動産』まで付いていってもよかったのに。
部屋に戻るとテーブルに置いたままだったスマホに着信があったことに気付く。
もしかして、早々と幸樹さん? と喜んだが、違った。メッセージも来ていたので、それに目を通してから電話をかける。