願い婚~幸せであるように~
ふたりとも『園本』を名乗っていた頃の私を知っているようだった。
「子供の頃、東京に住んでいたと言ってたよね。その時じゃないの?」
「やっぱりそう考えますよね。とりあえず、あとで茅島すみれさんに連絡してみます」
「うん、そうしたらいいと思うわ」
今日は一時間の残業をして、さあ帰ろうとした時にバッグに入れたままだったメモ用紙を取り出す。
名刺なら名刺入れに保管するのだが、メモ用紙で突然渡されたこともあって、少々シワになった状態でバッグの底に忘れ去られていた。
完全に忘れていたわけではないが、忙しくてこの時間まで出すことがなかった。
申し訳ない気持ちになり、退社する前にスマホへ登録した。それから、メッセージを送信して返事を待たずにバッグにスマホをしまって、退社する。
電車に乗ってから、スマホに早々と返事が来ていたことを確認する。
『連絡ありがとうございます! 明日の夜、時間があったら、お会いしたいのですが、どうですか?』という返事に私は、明日のスケジュールを思い浮かべた。
明日は金曜日だが、仕事以外に予定はない。会えると返すと 時間と場所を提案されたメッセージが届く。
「子供の頃、東京に住んでいたと言ってたよね。その時じゃないの?」
「やっぱりそう考えますよね。とりあえず、あとで茅島すみれさんに連絡してみます」
「うん、そうしたらいいと思うわ」
今日は一時間の残業をして、さあ帰ろうとした時にバッグに入れたままだったメモ用紙を取り出す。
名刺なら名刺入れに保管するのだが、メモ用紙で突然渡されたこともあって、少々シワになった状態でバッグの底に忘れ去られていた。
完全に忘れていたわけではないが、忙しくてこの時間まで出すことがなかった。
申し訳ない気持ちになり、退社する前にスマホへ登録した。それから、メッセージを送信して返事を待たずにバッグにスマホをしまって、退社する。
電車に乗ってから、スマホに早々と返事が来ていたことを確認する。
『連絡ありがとうございます! 明日の夜、時間があったら、お会いしたいのですが、どうですか?』という返事に私は、明日のスケジュールを思い浮かべた。
明日は金曜日だが、仕事以外に予定はない。会えると返すと 時間と場所を提案されたメッセージが届く。