願い婚~幸せであるように~
残された私はまだ高揚していて、ひとりで喜びを噛み締める。昨夜幸樹さんはなにも言っていなかった。榊社長からの情報によると、今日の午前中の会議で決定したらしい。
公私混同せずに、公平な審査の結果選ばれたと榊社長が言っていた。私が妻だからという理由で選ぶ人ではないと分かっていたけれど、それをちゃんと教えてもらえて、うれしかった。
一週間後に決定すると言われていたから、結果が出るのは明日だと思っていた。だから、すぐに閃かなかったのだ。
帰ったら、幸樹さんとお祝いしたいけど、今夜は遅くなると言われている。残念だけど、せめて話をしたいから帰ってくるまでは待っていようかな。
デスクに戻ってから、一時間後に加藤さんから電話が入った。用件は分かっている。知らないふりで応対する。
『平原さん、おめでとうございます! ライラインテリアさんに決定しましたー』
「ええっ! 本当ですか? ありがとうございます!」
自然な感じでリアクションが出来たと思う。これなら榊社長も褒めてくれるに違いない。最優秀女優賞を取れるねと。
私のリアクションに周りにいた人たちが反応する。加藤さんとの通話を終えるとみんなが拍手してくれた。
公私混同せずに、公平な審査の結果選ばれたと榊社長が言っていた。私が妻だからという理由で選ぶ人ではないと分かっていたけれど、それをちゃんと教えてもらえて、うれしかった。
一週間後に決定すると言われていたから、結果が出るのは明日だと思っていた。だから、すぐに閃かなかったのだ。
帰ったら、幸樹さんとお祝いしたいけど、今夜は遅くなると言われている。残念だけど、せめて話をしたいから帰ってくるまでは待っていようかな。
デスクに戻ってから、一時間後に加藤さんから電話が入った。用件は分かっている。知らないふりで応対する。
『平原さん、おめでとうございます! ライラインテリアさんに決定しましたー』
「ええっ! 本当ですか? ありがとうございます!」
自然な感じでリアクションが出来たと思う。これなら榊社長も褒めてくれるに違いない。最優秀女優賞を取れるねと。
私のリアクションに周りにいた人たちが反応する。加藤さんとの通話を終えるとみんなが拍手してくれた。