願い婚~幸せであるように~
まずはお疲れ様乾杯とグラスを合わせるが、アルコールが苦手なすみれはウーロン茶を飲んでいた。
焼き鳥の盛り合わせはすみれがオーダーした。すみれに焼き鳥という姿が全然想像できなかったが、「美味しい」と顔を綻ばせる様にはつい笑ってしまう。
小さい子どもが初めて食べたものにビックリしている感じだ。
「もしかして、焼き鳥食べたの初めて?」
「違うわよー。三年ぶりくらいだけどね」
「会社で歓送迎会とか飲み会ないの?」
「あるみたいだけど、ほとんど参加したことはないよ」
「どうして?」
受付業務をしているすみれの所属は総務部となるが、社長の娘だからと気軽に呼んでもらえないそうだ。
新入社員の時の歓迎会しか出席したことがないそうだ。それもわりと高級な割烹料理屋だったから、気を使ってくれているのが分かり、その後に何回か断っているうちに誘われなくなったという。
社長の娘という立場で働くのは難しいのだろう。
「お兄ちゃんは愛想よくないのに、積極的に参加しているから、さすがだなとは思うけどね。仕事の延長みたいな飲み会でも、みんなの酔ってちょっと砕けた部分とかを見るのが楽しいんだって」
焼き鳥の盛り合わせはすみれがオーダーした。すみれに焼き鳥という姿が全然想像できなかったが、「美味しい」と顔を綻ばせる様にはつい笑ってしまう。
小さい子どもが初めて食べたものにビックリしている感じだ。
「もしかして、焼き鳥食べたの初めて?」
「違うわよー。三年ぶりくらいだけどね」
「会社で歓送迎会とか飲み会ないの?」
「あるみたいだけど、ほとんど参加したことはないよ」
「どうして?」
受付業務をしているすみれの所属は総務部となるが、社長の娘だからと気軽に呼んでもらえないそうだ。
新入社員の時の歓迎会しか出席したことがないそうだ。それもわりと高級な割烹料理屋だったから、気を使ってくれているのが分かり、その後に何回か断っているうちに誘われなくなったという。
社長の娘という立場で働くのは難しいのだろう。
「お兄ちゃんは愛想よくないのに、積極的に参加しているから、さすがだなとは思うけどね。仕事の延長みたいな飲み会でも、みんなの酔ってちょっと砕けた部分とかを見るのが楽しいんだって」