願い婚~幸せであるように~
そこで、茅島兄妹との話をした。話といっても、昔のことは覚えていないという私がその家に行くことを不審がる。
もちろん淳平も私が昔東京に住んでいたのを知っているし、遊びに来たこともあるらしい。私は淳平が遊びに来たことも覚えていない。
なんでこんなにも記憶力が悪いのだろう。
「花束でも持っていけば? 無難だろ?」
「お花? 女の人ならいいだろうけど、男の人も喜ぶ?」
「喜ぶかどうかは知らないけど、家族と住んでいる家ならリビングか玄関にでも飾ってくれるんじゃない?」
「んー、そうかもしれないけど。でも、喜んでくれるものをあげたいから」
「なんでそんな覚えてもいない相手を喜ばせたいのさ? あー、カヤシマ不動産の御曹司だから?」
御曹司……その言葉に私は目を丸くした。
そんな私に淳平は苦笑した。
「社長の息子なら、普通に御曹司と出てくるだろう? 考えもしなかった?」
「あー、そ、そうよね。え、私本当にそんなすごい人の家に行ってもいいの?」
「何を今さら。お呼ばれされたと堂々と行ってこいよ。ただちゃんとどうだったか報告はして」
「うん、分かった」
もちろん淳平も私が昔東京に住んでいたのを知っているし、遊びに来たこともあるらしい。私は淳平が遊びに来たことも覚えていない。
なんでこんなにも記憶力が悪いのだろう。
「花束でも持っていけば? 無難だろ?」
「お花? 女の人ならいいだろうけど、男の人も喜ぶ?」
「喜ぶかどうかは知らないけど、家族と住んでいる家ならリビングか玄関にでも飾ってくれるんじゃない?」
「んー、そうかもしれないけど。でも、喜んでくれるものをあげたいから」
「なんでそんな覚えてもいない相手を喜ばせたいのさ? あー、カヤシマ不動産の御曹司だから?」
御曹司……その言葉に私は目を丸くした。
そんな私に淳平は苦笑した。
「社長の息子なら、普通に御曹司と出てくるだろう? 考えもしなかった?」
「あー、そ、そうよね。え、私本当にそんなすごい人の家に行ってもいいの?」
「何を今さら。お呼ばれされたと堂々と行ってこいよ。ただちゃんとどうだったか報告はして」
「うん、分かった」