願い婚~幸せであるように~
結婚前に両家の顔合わせをした方がいいかとも考えたが、急なことでみんなの時間が合わないこともあり、結婚式での顔合わせとなった。
お互い一応知ってはいるからというのも理由のひとつではある。
そうして、爽やかで緩い風の吹く10月中旬の土曜日、結婚式を迎えた。緑に囲まれた中にある白いチャペルで、私たちは永遠の愛を誓った。
「汝、健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め遣え、共に助け合い、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います」
誓いのキスは私たちにとって、初めてのキス。
光沢のあるシルバー色のタキシードに身を包んだ幸樹さんは一歩前に進んで、私のベールをあげる。遮るものがなくなり、彼の顔がよく見えた。
思わず強張らせた顔をしてしまう私に彼は優しく微笑む。そして、柔らかい唇を重ねた。一瞬ではあるけれど、確かに温かさを感じて、幸せな気持ちが身体中を駆け巡った。
初めてキスした日の夜は、初めて体を重ねる日ともなる予定。
結婚式を終えたあと、両家の顔合わせを兼ねた食事会をした。その後、私たちは婚姻届を役所に提出してから、手を繋いで新居に入った。
お互い一応知ってはいるからというのも理由のひとつではある。
そうして、爽やかで緩い風の吹く10月中旬の土曜日、結婚式を迎えた。緑に囲まれた中にある白いチャペルで、私たちは永遠の愛を誓った。
「汝、健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め遣え、共に助け合い、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います」
誓いのキスは私たちにとって、初めてのキス。
光沢のあるシルバー色のタキシードに身を包んだ幸樹さんは一歩前に進んで、私のベールをあげる。遮るものがなくなり、彼の顔がよく見えた。
思わず強張らせた顔をしてしまう私に彼は優しく微笑む。そして、柔らかい唇を重ねた。一瞬ではあるけれど、確かに温かさを感じて、幸せな気持ちが身体中を駆け巡った。
初めてキスした日の夜は、初めて体を重ねる日ともなる予定。
結婚式を終えたあと、両家の顔合わせを兼ねた食事会をした。その後、私たちは婚姻届を役所に提出してから、手を繋いで新居に入った。