願い婚~幸せであるように~
簡単なものでいいからと言うので、あまり時間をかけずに作れるものにしたが、これでいいのかと幸樹さんがどんな反応するのかと気がかりだった。
だから、美味しいと言われてホッと気が緩む。
でも、その緩みは一瞬だけだった。食事を終えたあとの片付けは一緒にやって、食器は食洗機に入れる。
ふたり分の食器なら少ないからと食洗機必要ないと私は言ったが、幸樹さんが結婚後も働くのだから少しでもらくできるところはらくしたほうがいいと言うので、彼の優しさに甘えることにした。
さて、これから何をする?
片付けを終えたあと、ふたりして固まった。
「あ、お風呂入って、寝ましょうか」
「ん? ああ、そうだね。和花、先に入る?」
「いえ、幸樹さんからどうぞ、どうぞ」
「うん……じゃあ……先に入るね」
なんともギクシャクした会話をする私たち夫婦。緊張しているのは私だけではないようだけど、大丈夫だろうかと不安になる。
幸樹さんが入っている間、テレビを付けるが落ち着かなくて、キッチンをうろうろする。
「和花? 何してるの?」
「いえ、なにも……。足りないものはないかなと思って……」
「足りないものか。なにかあった? 明日買いに行こう」
「はい、そうですね、あ、私も入ってきます」
だから、美味しいと言われてホッと気が緩む。
でも、その緩みは一瞬だけだった。食事を終えたあとの片付けは一緒にやって、食器は食洗機に入れる。
ふたり分の食器なら少ないからと食洗機必要ないと私は言ったが、幸樹さんが結婚後も働くのだから少しでもらくできるところはらくしたほうがいいと言うので、彼の優しさに甘えることにした。
さて、これから何をする?
片付けを終えたあと、ふたりして固まった。
「あ、お風呂入って、寝ましょうか」
「ん? ああ、そうだね。和花、先に入る?」
「いえ、幸樹さんからどうぞ、どうぞ」
「うん……じゃあ……先に入るね」
なんともギクシャクした会話をする私たち夫婦。緊張しているのは私だけではないようだけど、大丈夫だろうかと不安になる。
幸樹さんが入っている間、テレビを付けるが落ち着かなくて、キッチンをうろうろする。
「和花? 何してるの?」
「いえ、なにも……。足りないものはないかなと思って……」
「足りないものか。なにかあった? 明日買いに行こう」
「はい、そうですね、あ、私も入ってきます」