願い婚~幸せであるように~
「では、パワーポイントをいくつか直します。明後日の午後にリハーサルでいいでしょうか?」
課長と川中さんがそれぞれ自分の予定を確認する。一応共有のスケジュール表で空いていることは確認してあるが、スケジュール更新していない場合もあるから、念のために聞いた。
「三時から来客予定が入ったから、それまでなら大丈夫。三十分くらいで終わるだろうから、その後また加わるよ」
「分かりました。川中さんは大丈夫ですか?」
「うん。リハーサルやるだろうと思って、空けてある」
「さすがです。よろしくお願いします」
初のコンペ参加準備ということで、肩には力が入っていた。自分のデスクに戻ってから、両手をあげて軽くストレッチする。
コンペには、幸樹さんも出席する。初めてのというだけでかなりの緊張だというのに、それが彼の前となるともう息も出来なくなるのではないかと変な心配もしている。
大丈夫かな。
「平原さん、今日のお昼は?」
「今日はお弁当持ってきています」
「そうか。……じゃあ、そのお弁当持って、俺のところに来て」
「はい? あ、分かりました」
声を掛けてきたのは榊社長。
課長と川中さんがそれぞれ自分の予定を確認する。一応共有のスケジュール表で空いていることは確認してあるが、スケジュール更新していない場合もあるから、念のために聞いた。
「三時から来客予定が入ったから、それまでなら大丈夫。三十分くらいで終わるだろうから、その後また加わるよ」
「分かりました。川中さんは大丈夫ですか?」
「うん。リハーサルやるだろうと思って、空けてある」
「さすがです。よろしくお願いします」
初のコンペ参加準備ということで、肩には力が入っていた。自分のデスクに戻ってから、両手をあげて軽くストレッチする。
コンペには、幸樹さんも出席する。初めてのというだけでかなりの緊張だというのに、それが彼の前となるともう息も出来なくなるのではないかと変な心配もしている。
大丈夫かな。
「平原さん、今日のお昼は?」
「今日はお弁当持ってきています」
「そうか。……じゃあ、そのお弁当持って、俺のところに来て」
「はい? あ、分かりました」
声を掛けてきたのは榊社長。