願い婚~幸せであるように~
でも、順調に交際していて、いつか結婚するのかなと思っていた。それなのに知らないうちに別れていたとは……なにが原因だったのだろう。
「そんなわけでフリーになってから、時間は経っているけど、全然寂しくなかったのは和花がいるからだと実感したのは最近」
「最近?」
「そうだよ。俺さ、多分和花のことがずっと好きだったんだよね。存在が当たり前だったから、自分でも気づかなかったけど、結婚すると聞いてショックだったし、相手に嫉妬もした。今さら好きだと気付いたからって、どうしようもないけどね」
「うん……。ごめん、なんて答えていいか分からないけど、私も淳平の存在が当たり前だったよ。でも、ごめんなさい」
私も淳平が好きだけど、それは従兄としてで家族愛のようなもの。淳平の言う好きとは違うし、結婚した私は幸樹さんとずっと歩いていくことを望んでいる。
幸樹さんをちゃんと好きかと聞かれたら答えに困るけど、今朝彼と別れてから、ずっと早く会いたいなと思っていた。今ももちろん思っている。
「謝らなくていいよ。ただ和花が幸せならいいと思っていたけど、幸せだと答えないからつい言ってしまった。俺こそ、困らせてごめん。そろそろ帰るか」
「うん、そうだね」
複雑な気持ちになってしまったが、店の前で淳平と別れた。
「そんなわけでフリーになってから、時間は経っているけど、全然寂しくなかったのは和花がいるからだと実感したのは最近」
「最近?」
「そうだよ。俺さ、多分和花のことがずっと好きだったんだよね。存在が当たり前だったから、自分でも気づかなかったけど、結婚すると聞いてショックだったし、相手に嫉妬もした。今さら好きだと気付いたからって、どうしようもないけどね」
「うん……。ごめん、なんて答えていいか分からないけど、私も淳平の存在が当たり前だったよ。でも、ごめんなさい」
私も淳平が好きだけど、それは従兄としてで家族愛のようなもの。淳平の言う好きとは違うし、結婚した私は幸樹さんとずっと歩いていくことを望んでいる。
幸樹さんをちゃんと好きかと聞かれたら答えに困るけど、今朝彼と別れてから、ずっと早く会いたいなと思っていた。今ももちろん思っている。
「謝らなくていいよ。ただ和花が幸せならいいと思っていたけど、幸せだと答えないからつい言ってしまった。俺こそ、困らせてごめん。そろそろ帰るか」
「うん、そうだね」
複雑な気持ちになってしまったが、店の前で淳平と別れた。