光ヘ
『…失礼します…』


『あら…佐々木さ…!!!どうしたの!?』

『カッターを使ってて…刃が当たっただけです…。』

『大丈夫?今手当するわね。』

50代くらいの女の先生。
こんなあたしにも優しくしてくれるのは…

この先生だけだ。

消毒を済ますとばんそうこうを貼ってもらった。
『はい!おわり!気をつけてね』
笑顔を向けて心配してくれる先生…

『ありがとうございました』

あたしは俯きながら保健室を出る。



あたしは…


人の笑顔を見れない


馬鹿にされているようで

笑われているようで…


恐いから…
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