ママの手料理
第3章
決行
そして、待ちに待った決行日が訪れた。
昨夜、部屋の主に何もしないことを条件に琥珀の部屋で寝たという大也は見るからにテンションが上がっていて、
「俺が全員まとめて殺すからね!紫苑ちゃん、楽しみに待ってて!」
と、朝一番で私の顔を見るなりそう宣言してきた。
しかし、朝食の時間から皆にまとわりつく雰囲気はいつもとはかけ離れていて。
全員の余裕感は明らかに分かるけれど、その中にやはり緊張だったり不安だったりが見え隠れしている気がする。
「おらゴミクズ共め、飲んだ飲んだァ!」
お昼になり、OASIS本部での決行まで3時間を切った頃。
早めの軽い昼食を食べた後、仁さんの弟の壱さんが私達にくれたのはガラスのコップに入ったタピオカミルクティーだった。
「え、ありがとうございます壱さん!まさか壱さんまで私の好みを分かってるなんて…」
笑顔で感謝の言葉を口にした私はそれを一気に吸い上げ。
(ん、…!?)
いつものタピオカミルクティーとは少し違う味に、微かに眉間にしわを寄せた。
苦味、だろうか。
「…なんか、独特の味がするね」
「るせぇな、これは俺の特製タピオカだ文句あんならぶっ飛ばすぞ」
皮肉を込めてそう言ったものの、そんなものは壱さんに全く堪えなかった様で。
昨夜、部屋の主に何もしないことを条件に琥珀の部屋で寝たという大也は見るからにテンションが上がっていて、
「俺が全員まとめて殺すからね!紫苑ちゃん、楽しみに待ってて!」
と、朝一番で私の顔を見るなりそう宣言してきた。
しかし、朝食の時間から皆にまとわりつく雰囲気はいつもとはかけ離れていて。
全員の余裕感は明らかに分かるけれど、その中にやはり緊張だったり不安だったりが見え隠れしている気がする。
「おらゴミクズ共め、飲んだ飲んだァ!」
お昼になり、OASIS本部での決行まで3時間を切った頃。
早めの軽い昼食を食べた後、仁さんの弟の壱さんが私達にくれたのはガラスのコップに入ったタピオカミルクティーだった。
「え、ありがとうございます壱さん!まさか壱さんまで私の好みを分かってるなんて…」
笑顔で感謝の言葉を口にした私はそれを一気に吸い上げ。
(ん、…!?)
いつものタピオカミルクティーとは少し違う味に、微かに眉間にしわを寄せた。
苦味、だろうか。
「…なんか、独特の味がするね」
「るせぇな、これは俺の特製タピオカだ文句あんならぶっ飛ばすぞ」
皮肉を込めてそう言ったものの、そんなものは壱さんに全く堪えなかった様で。