ママの手料理
心の奥底から湧き上がる感情は、怒りと憎しみのみ。
「どう、して……っ!」
溢れ出る涙のせいで言葉が上手く紡げない。
「私だけっ…殺してくれれば、……」
(私だけ殺してくれれば、それで全て解決したのに!罪のない私の家族を巻き込むことは無かったのに!)
憎い。
今すぐこの人を殺してやりたい。
こんな人、人間じゃない。
「あの時、君のママンの顔やばかったんだよ?もう顔面崩壊!ひっひっひっ、もうちょっと見てたかったんだけどね、手が勝手に動いちゃってっ!」
あああ腹筋痛い…と言いながらも、彼はまた爆弾発言をして。
「………して、」
だから、私の声は彼の大きすぎる笑い声にかき消された。
「因みに因みに、布団に潜ってた子を殺したのも俺ー!あの子めっちゃ可愛いのね、優しく1発で仕留めてあげたよ」
まるでテストでいい点を取った時の子供の様なテンションで、そんな物騒な事を口に出さないで貰いたい。
(モモの事だ……)
7歳の彼女は自分の名前の影響もあって桃色が大好きで、いつも家族のムードメーカー的な存在だった。
それなのに、何が“優しく1発で仕留めてあげた”だ。
「どう、して……っ!」
溢れ出る涙のせいで言葉が上手く紡げない。
「私だけっ…殺してくれれば、……」
(私だけ殺してくれれば、それで全て解決したのに!罪のない私の家族を巻き込むことは無かったのに!)
憎い。
今すぐこの人を殺してやりたい。
こんな人、人間じゃない。
「あの時、君のママンの顔やばかったんだよ?もう顔面崩壊!ひっひっひっ、もうちょっと見てたかったんだけどね、手が勝手に動いちゃってっ!」
あああ腹筋痛い…と言いながらも、彼はまた爆弾発言をして。
「………して、」
だから、私の声は彼の大きすぎる笑い声にかき消された。
「因みに因みに、布団に潜ってた子を殺したのも俺ー!あの子めっちゃ可愛いのね、優しく1発で仕留めてあげたよ」
まるでテストでいい点を取った時の子供の様なテンションで、そんな物騒な事を口に出さないで貰いたい。
(モモの事だ……)
7歳の彼女は自分の名前の影響もあって桃色が大好きで、いつも家族のムードメーカー的な存在だった。
それなのに、何が“優しく1発で仕留めてあげた”だ。