キミに、愛と思いやりを
麗羅は、いきなり立ち上がった。
「よし、こうしちゃいられない! あたしも、手伝いに行くよ!」
「麗羅!?」
今度は、あたしが目を見開く番だ。
「こら、なーにその顔? あたしのこと、家事や手伝いできない女みたいに思ってるでしょ?」
じとーっと、あたしのことを睨む麗羅。
別に思ってないわけじゃないけど、いきなりそんなことを言ってくれると思わなかったし、それで大丈夫かな?
「親友に1人で頑張らせて、全く手伝いしないだなんて。そーんなの、あたしはイヤ!」
強い瞳で、麗羅はあたしのことを見つめた。
「分かった! その方がきっと賑やかで楽しくなるかもしれない! 一緒に行こう!」
麗羅が増えるぐらい、きっと誰も文句言わないよね。