キミに、愛と思いやりを

今日は、あたしがいいなと思ったパンケーキカフェ。


前の花鳥園デートは、歩が決めたから「今度は花蓮が決めてほしい」と言われて、前にもいいなと思ったところにしようと決めたのだ。


スマホをいじったり、会話をしたりしていると、しばらくして頼まれたパンケーキが運ばれてきた。


あたしの目の前に置かれたパンケーキは、生クリームとイチゴとブルーベリーが乗っていて、歩の前には生クリームとチョコソースとバナナのパンケーキがきた。



「ところで花蓮、どうしてここ見つけたの?」



「ああ、麗羅と出かけてる時に行ってすごく美味しかったから、歩とも一緒に行きたいなあって」



「花蓮、ホント服部さんと仲がいいんだね。僕が思っているよりも、ずいぶん一緒にいるみたいだ」



これは、お母さんにもよく言われる。
花蓮はホントに麗羅ちゃんのことが好きなのね、って。



「うん、麗羅以上に仲良くなった子はいないよ。麗羅は、ずっとあたしの大親友だから」



そう、小さい頃からあたしは仲のいい子はいたけれど、他の子と仲良くなったりして、すぐ離れちゃったりしたけれど麗羅は絶対あたしから離れなかった。



「そういえば歩って、学校どうなの? 相変わらず、モテモテだったりして?」



「いやいや……。花蓮こそ、告白されてんじゃない? 僕は、花蓮に好かれてれば誰からも好かれる必要はないの!」



小声で言ってくれたはいいものの、最後の言葉はちょっとずるいよ……。




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