キミに、愛と思いやりを
お酒を飲み終えて帰る準備をしようとしたら、私のスマホがバッグの中でブーブーと振動し始めた。
バッグからスマホを取り出し、画面をつけてみると、メールが届いている。
「誰だろ?」
メールボックスを見ると、送り主の欄に『麗羅』という2文字。
「麗羅だ!」
私がそう言うと、2人はガバッと顔を上げた。
「麗羅ちゃん、なんて?」
歩が、そわそわしながら聞いてくる。
「読むね! 『花蓮、久しぶり。突然ですが、この度彼氏と結婚します。結婚式は来週の日曜日。詳細は、また今度お知らせします。手が空いたら来てね!』だって!」
「すげぇー!」
宇野くんは、お酒のせいかさっきよりも少し大きくて甲高い声になっている。
「麗羅ちゃんも結婚か! 結婚式、参加しようか!」
「うん!」
おめでとう、麗羅。