キミに、愛と思いやりを
待ち合わせ場所には、すでに歩が立っていた。
「歩、ごめん、待たせちゃった?」
走ると、あたしのワンピースは風に吹かれてふわふわ揺れた。
「平気平気。ところでお昼は、もう食べたの?」
「ううん、まだだよ。歩は?」
「僕もまだ全然食べてない」
歩のその言葉を聞いている途中に、近くにあるハンバーガーショップが目に入った。
「あそこにハンバーガーショップあるし、そこで食べる?」
「そうだね、そうしよう」
実を言うと、本当にお腹が空いていた。