キミに、愛と思いやりを
次の日の放課後。
あたしは昨日と同じように、普通に下校していた。
あっ、昨日の男の人だ。
でも、今日は1人だけ。
だけど、一歩一歩あたしに近づいてくる。
「な、なんですか?」
眉間にしわを寄せながら、あたしはその人に聞いた。
「昨日の彼氏は?」
「今は、一緒じゃありませんけど」
唇を噛み締めて、あたしは答えた。
「そっか」
彼はそう言った後、耳にかけていたサングラスを取った。
「え、え!?」