キミに、愛と思いやりを
「宇野くん……だったの!?」
「ん。そうだよ、小園さん」
中学生の頃、あたしに二度告白してきた、宇野くんだ。
「え? え!?」
中学生の頃の、宇野くんとは別人みたいだ。
なんだかすごく痩せていて、
少し疲れているような感じだった目は、ますますうつろになっている。
とにかく本当に、顔色が悪い。
これは、只事じゃないな。
「信じられねーだろ、ごめん」
「別に大丈夫だけど……。なんで!?」
びっくりしすぎて、未だにあたしの唇はぶるぶる震えている。
「話は後でいい。こっちに来てもらってもいい?」
宇野くんは、人気のなさそうな道へあたしを手招きした。