キミに、愛と思いやりを
「ご飯の量、結構少なめなのね?」
「うん、あいつら、大食いだからコンビニのだけじゃ物足りないみたいで」
それって、毎日空腹状態ってこと……?
「コンビニ……」
「俺、料理できないからコンビニの飯食わせるしかなくて」
「ちょっと! それ、大変じゃん!」
思わず自分でもびっくりするくらいの大声を出してしまった。
宇野くんもびっくりしながら、あたしを見ている。
だけど、今は自分の声量にびっくりしている場合じゃない。
「え?」
「え、じゃないよ! ご飯、作らないと! 家どこ? っていうか、スーパー行かなくちゃ!」
「こ、小園さん!?」
あたしの言葉に、宇野くんは全然頭が追いついていないみたい。
だけど、そこにも構っていられない。
「弟さんにちゃんと食べさせないと! 宇野くんも、はやく!」
「は、ハイ……」
あたしは宇野くんと一緒に、スーパーのほうへ走った。