アンバランスな苦悩
「パトロンさんとは
いつ会ってるの?」
「瑛ちゃんが仕事しているときよ
社長だから
時間とか融通してくれるの」
「この家で?」
「そうよ
瑛ちゃんと愛した
ベッドの上で
どう?
嫉妬した?」
「いいえ
俺にバレないように
徹底してるなって
感心しました」
「つまらないわ
そこが
他の男とは違う
瑛ちゃんの魅力ね」
魅力じゃないよ
ただ
桜さんに
早く新しい男に
興味をもって
もらいたいだけ
「帰るよ」
「もうそんな時間?」
「早く2月が待ち遠しいわ」
「2月っていっても下旬ですから」
俺は
玄関に向かう
桜さんはいつも見送りに来ない
タオル一枚だから
温かい居間の部屋から
出たくないのだ
俺は一人で玄関に行き
鞄を持つと
家を出た
そしてメールをする
『これから帰るよ』
相手は
もちろん
スミレだ
いつ会ってるの?」
「瑛ちゃんが仕事しているときよ
社長だから
時間とか融通してくれるの」
「この家で?」
「そうよ
瑛ちゃんと愛した
ベッドの上で
どう?
嫉妬した?」
「いいえ
俺にバレないように
徹底してるなって
感心しました」
「つまらないわ
そこが
他の男とは違う
瑛ちゃんの魅力ね」
魅力じゃないよ
ただ
桜さんに
早く新しい男に
興味をもって
もらいたいだけ
「帰るよ」
「もうそんな時間?」
「早く2月が待ち遠しいわ」
「2月っていっても下旬ですから」
俺は
玄関に向かう
桜さんはいつも見送りに来ない
タオル一枚だから
温かい居間の部屋から
出たくないのだ
俺は一人で玄関に行き
鞄を持つと
家を出た
そしてメールをする
『これから帰るよ』
相手は
もちろん
スミレだ