アンバランスな苦悩
「そうだね」

「俺達とは違う」

「うん」

スミレがベッドに腰をかけた

俺は冷蔵庫を開けて
ビールを出した

「今日はどうする?」

「良い想い出をつくろう」

光汰の言葉が聞こえていたのだろう

スミレが笑顔で言う

両手を広げて
俺がくるのを待った
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